トップページ >  乾燥肌対策の基礎知識 >  ターンオーバー

ターンオーバーを正常化する方法



ターンオーバーとは表皮の代謝サイクルです。表皮の一番下にある基底層で作られた細胞が有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞と形を変えながら、最終的に垢となって剥がれ落ちます。このターンオーバーが早くなったり、遅くなったりすることで、様々な肌トラブルが発生します。

・基底層の役割
基底層は血管から栄養を受け取り、角化細胞や色素細胞を作ります。表皮細胞の95%は角化細胞です。紫外線などのダメージを受けると色素細胞を生成し、真皮層を守る働きをします。

・有棘層の働き
角化細胞が押し上げられて有棘細胞に変化します。核を持つ細胞が10層ほど重なっています。有棘層ではリンパ液が流れ、栄養を与える役割も果たしています。知覚神経もあり、体内に入ってきた異物を排除しようとしてアレルギー反応を起こします。

・顆粒層の働き
有棘層が押し上げられて顆粒細胞に変化します。顆粒層では天然保湿因子、細胞間脂質が作られます。また、紫外線を跳ね返す働きもしています。

・角質層の働き
顆粒層から押し上げれて角質細胞に変化します。角質細胞には核はありません。角層は角質細胞が14~15層ほど積み重なっている表皮の一番上の層になります。およそ0.02ミリで皮脂膜、角質細胞、細胞間脂質で構成されています。

角層には外部刺激から肌を守る働きと体内の水分蒸発を防ぐ役割があります。

ターンオーバーが早くなる原因



ターンオーバーが早すぎると未成熟の細胞が角質層に押し上げられてしまいます。そのため、保湿に欠かせない天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質(セラミド)が不足してバリア機能が乱れてしまいます。

ターンオーバーが早すぎると乾燥による肌荒れ、大人ニキビ、毛穴の黒ずみ、角栓などの肌トラブルを引き起こします。

ターンオーバーが早まる要因の一つが日焼けです。日焼けによって炎症を起こすと皮が剥がれます。その結果、紫外線によるダメージの修復を急ぐためにターンオーバーが早まってしまいます。

その他、洗顔や化粧品などによる炎症もターンオーバーを早める要因になります。ピーリング石鹸や酵素洗顔をはじめ、拭き取り化粧水などでゴシゴシと顔をこすってしまうと炎症が起きてターンオーバーが早まります。

ターンオーバーが遅くなる原因



ターンオーバーが遅れると不要な角質細胞が残ってしまい、角層が暑くなります。ターンオーバーの遅れはくすみ、シミをはじめ、肌のごわつきなどが発生します。

ターンオーバーの遅れの原因に加齢があります。年齢を重ねるに連れてターンオーバーは遅れがちになります。20代では28日ですが、30代では40日、40代では55日かかるようになります。

その他、睡眠不足やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどもターンオーバーが遅れる原因となります。ターンオーバーが遅いと天然保湿因子やセラミドの産生量が減少します。

ターンオーバーを整える方法



●食べ物、栄養
ターンオーバーの乱れ、乾燥や肌荒れの改善には食事による栄養が非常に重要です。ここではターンオーバーの正常化に欠かせない栄養について紹介します。

・ビタミンA
ビタミンAには皮膚や粘膜を健康にする作用、表皮の角化を正常にする作用などがあります。レバー、うなぎ、ニンジン、タラなどに含まれています。

・ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用、血流改善作用があり、ターンオーバーの改善に欠かせません。ビタミンEはうなぎ、かぼちゃ、アーモンド、ひまわり油などに含まれています。

・ビタミンB2、B6
脂質やタンパク質代謝があり、ビタミンB群が不足すると肌荒れ、ニキビ、吹き出物などができやすくなります。ビタミンB2はレバー、うなぎ、納豆、卵など、ビタミンB6はささみ、カツオ、バナナなどに含まれています。

・亜鉛
亜鉛はタンパク質代謝、様々な酵素の活性化などに欠かせない栄養素です。不足すると皮膚炎や肌荒れが起こります。牡蠣や牛肉、豚レバー、うなぎ、玄米、大豆などに含まれています。

●睡眠、運動など
ターンオーバーを整えるには生活習慣の改善も重要です。特に睡眠をしっかり取ることは非常に重要になります。睡眠中には成長ホルモンやメラトニンが分泌し、ターンオーバーの正常化を促進します。睡眠は6時間程度は確保することをおすすめします。

適度な運動は血流改善作用があり、ターンオーバーの正常化を促進します。運動をする際にはウォーキングや軽いランニングなどの有酸素運動を行うといいでしょう。また、喫煙は血行不良や活性酸素の増加などの原因になるので控える事をおすすめします。

●酵素洗顔、ピーリングは要注意
酵素洗顔、ピーリングは古い角質をを取り除く作用があります。角質を取り除くことでターンオーバーが早くなり、くすみやシミの改善をサポートします。

ただ、敏感肌や乾燥肌の場合はターンオーバーが早くなりすぎてしまい、バリア機能が乱れて炎症などを引き起こす事があります。ターンオーバーが遅くなって角質肥厚になっている肌であればダメージは少ないのですが、炎症や赤みがひどくなる場合は使用を中止することをおすすめします。

●ターンオーバー化粧品
ターンオーバーを改善する成分にはEGFがあります。 EGF(ヒトオリゴペプチド)は成長因子と呼ばれ、細胞を活性化する作用があります。53個のアミノ酸から生成されたペプチドで、ターンオーバーの改善をサポートします。その他、プラセンタエキスやプロテオグリカンにも細胞活性化作用があり、ターンオーバーの正常化をサポートします。

●サプリメント
ターンオーバーの正常化をサポートする成分にL-システインがあります。システインにはターンオーバーを促進する作用があり、シミの排出などに有効です。また、シミの原因となるチロシナーゼを阻害する働きもあります。

その他、紫外線やストレスによって発生する活性酸素を阻害する作用、二日酔いの緩和、エネルギーの産生などにも有効です。

関連する記事

乾燥肌におすすめの刺激の少ない洗顔石鹸
乾燥、皮脂による大人ニキビを改善する方法
アミノ酸の特徴、種類、効果について
アヤナス
ヒト型ナノセラミドが角質層にしっかり浸透し、バリア機能を改善。抗炎症作用のある植物エキスなども配合。
アスタリフト
肌老化の原因となる活性酸素を阻害するアスタキサンチン、リコピンをはじめ、保湿成分もたっぷり配合。
米肌
セラミドの産生をサポートするライスパワーエキスをはじめ、保湿作用のある大豆、ビフィズス菌の発酵エキス配合。
基底層で生まれた細胞が表皮から角質層にどんどん押し上げられ、剥がれ落ちるまでをターンオーバーと言います。ターンオーバーは年齢と共に遅くなります。ここではターンオーバーを改善する方法について紹介。